「出張用の荷物が多くて、持ち運ぶのが大変」「旅行先で荷物が増えすぎて、移動に一苦労」などの経験をしたことのある方は大勢いると思います。
このようなとき、宿泊先のホテルが出張中・旅行中の荷物を預かってくれたらどんなに楽でしょうか?大きな荷物はホテルに預け、リュックひとつで観光地などを移動できれば、旅が一段と快適になるはずです。
そこで今回は、一般的なホテルが行う荷物預かりのサービスと、サービスを利用する際の注意点について説明します。大事な出張やせっかくの旅行を快適なものにするうえで、ぜひ参考にしてみてください。
荷物預かりのサービスを多くのホテルは行っている
基本的に、ホテルというのは宿泊施設です。もちろん利用者が宿泊している間は荷物も一緒に部屋の中に持ち込めますが、チェックイン前やチェックアウトしてしまった人の荷物を預かることは、ホテル本来のサービスとはいえないでしょう。
しかし、多くのホテルは宿泊者向けサービスの一環として、荷物預かりサービスを提供しています。また、宿泊者が直接持ち込む荷物だけでなく、事前に配送される荷物を受け取ったり、宿泊後に自宅へ荷物を発送したりしてくれるホテルもあります。
もちろん、すべてのホテルで同様のサービスを受けられるわけではありません。特にカプセルホテルやゲストハウスといった小規模なホテルでは、荷物の預かりや受け取り・発送を行っていないところもあるので注意が必要です。もし預けたい荷物があるのなら、予約時にホテルへ問い合わせるようにしてください。
なので、ホテルの運営者は、他のホテルとの差別化や顧客満足度の向上のために、荷物預かりサービスや荷物の受け取り・発送サービスなどの提供を検討すると良いでしょう。
ホテルの荷物預かりの対応時間は?
多くのホテルでは、基本的に15時を目安にチェックインが始まります。ではチェックイン前に荷物を預けたい場合は、どれくらい前にフロントに行けばよいのでしょうか?
通常は、チェックイン当日であれば午前中からでも荷物預けが可能です。朝のうちに目的地に到着いて、チェックインの時間までできるだけ身軽に行動したいという場合、まずはホテルのフロントを訪ねて、以下のことを伝えてください。
・当日チェックイン予定であること(名前や予約番号などを伝える)
・チェックインまで荷物を預かってほしいこと
ホテルによっては、チェックイン前に荷物を部屋に運んでおいてくれるところもあります。
チェックアウト後の荷物預かりについては要注意です。というのも、チェックイン前は荷物を預かってくれても、チェックアウト後はダメというホテルもあるからです。また、預かってもらえる場合でも「フロントの開いている時間まで」といった制限が付くケースもあります。
フロントの営業時間はホテルによって異なりますが、24時間体制のホテルもあれば、何時から~何時までと区切られていることもあるので、宿泊するホテルに事前に問い合わせしておくと良いでしょう。
なお、チェックイン前とチェックアウト後の荷物預かりは「当日」が基本ですが、あらかじめお願いすることで前日から、あるいは翌日まで預かってくれる場合もあります。こうした対応はホテルによって異なるので、希望がある場合は必ずホテルに確認してください。
荷物の事前受け取りについても同様で、必ず確認が必要です。荷物を送る際は、あらかじめ直接ホテルの了承を得たうえで、送り状に名前と住所、宿泊予定である旨と宿泊日を明記して発送してください。トラブルを少しでも避けるためにも、できるだけ宿泊日前日に届くようにするとよいでしょう。
ホテルに荷物預かりをお願いする際の注意点
宿泊予定のホテルが荷物預かりに対応していても、場合によっては断られることもあります。確実に荷物を預かってもらうためには、いくつかある注意点を確認しておきましょう。
一つは「荷物の中身」です。たとえば、腐敗の恐れがある「生もの」は預からないというホテルは少なくありません。また、盗難事故のリスクがある「現金や貴重品」、破損の心配がある「こわれもの」も同様です。預かった荷物を置くスペースはホテルによってさまざまで、荷物の扱い方もホテルや担当者によって違うため、この点はあらかじめ理解しておいてください。なお盗難や破損等の事故について、ホテル側は基本的に責任をとってくれません。
二つ目の注意点は「料金」です。基本的に無料で荷物預かりをしてくれるホテルが多いものの、中には「荷物1個あたり500円」などの料金設定をしているところもあります。ですから荷物預けを予定している場合は、あらかじめ「荷物預かりサービスの有無」に加えて、「有料か無料か、有料ならいくらか」をホテルに確認しておくようにしましょう。
まとめ
今回は、出張中や旅行中の荷物をホテルで預かってもらえる時間帯や、預かってもらえる荷物、さらに荷物の受け取り・発送対応など、一般的なホテルの荷物預かりサービスについて説明しました。
ホテル運営者の方は、荷物預かりや配送サービスを提供していることを知ってもらうためにOTA(旅行予約サイト) やホテルの公式HPに記載しておくことを推奨します。
ホテルを利用する予定がある方はもちろんですが、ホテル運営者や、これからホテルを経営しようと考えている方も参考にしていただければ幸いです。