ホステルを開業したい!ホステルで働いてみたい!という人にとって、ホステルで行われる仕事内容や業務の流れは一番の関心事だと思います。特に外国人のバックパッカーなどが多く利用するホステルでは、語学力などの特別なスキルや能力が求められるのかどうかも気になるところでしょう。
今回の記事では、ホステル業務の基本知識をはじめ、必要なスキルや能力、ホステルの業務に向いている人の特徴について説明します。
ホステルの主な業務内容
ホステルといっても、基本的な業務内容は他の宿泊施設と大きく変わりません。あくまで「宿泊業」ですから、フロント対応などの「接客業務」、そして予約の受付や管理をはじめとする「オフィス業務」、施設を快適に維持するための「清掃業務」などが中心です。
それらに加えて、ほとんどのホステルではセルフサービスの食事を提供しています。配膳作業といった慌ただしい業務はほとんどありませんが、簡単な調理や調理補助などの「厨房業務」は発生します。
一方、ホステルらしい業務として挙げられるのが「イベントなどの企画運営業務」です。季節のイベントやパーティー、周辺散策ツアーなど、ゲスト同士の交流につながる各種企画はホステルの魅力や特色となるため、他の業務と同等に重要なものといえるでしょう。
ホステルの1日の流れ
ユースホステルは、朝の早い旅行者のために、6:00頃からフロント対応を行う施設もありますし、多くの施設では6:30や7:00には通常のフロント業務が開始となります。この時間帯の主な業務内容は、チェックアウト対応やそれに伴う事務作業、そして朝食の準備などです。
7:00〜9:00の時間帯は、チェックアウト業務と並行して朝食の提供が行われ、それらが落ち着いた後は、食堂の片付け、館内全体の清掃作業、施設の点検という流れで業務が進み、およそ15:00頃までに完了します。それから当日のチェックイン業務の開始です。チェックインと並行して、予約処理などの事務作業も行われます。
その後、18:00頃から、夕食の提供が始まります。夕食の時間はおおよそ2時間程度となり、最後は食堂の片付け、フロント対応、事務作業を並行して行っていきます。イベントの企画などを練るのも、主にこの時間帯になります。
24:00にはフロントの業務を終了します。そして翌朝のチェックアウト対応を開始する時間までが、スタッフの休憩・睡眠の時間となります。
ホステルに必要なスキル・能力
ホステルのスタッフとして働くうえで、特別な資格などは必要ありません。しかし、ホステルには外国人の旅行者が大勢訪れるので、これらの人たちをおもてなしするための十分なコミュニケーション能力が必要になります。
ある程度の英語力がなければ、海外のお客様をお迎えするのは難しいでしょう。そのため、少なくとも「英語が好きであること」もポイントになってきます。
また、パソコンを使った事務作業も多いため、基本的なパソコン操作や、ワード、エクセルなどのオフィスソフトの操作スキルも求められます。
もちろん、フロント対応や事務作業を行ううえで、電話対応や基本的な対人コミュニケーション能力が必要なことはいうまでもありません。宿泊料金の受け取りも発生するため、正確にお金を管理する能力も不可欠です。
ホステルに向いている人の特徴
ホステルの仕事に向いている人には、大きく分けて3つの特徴があります。
1つ目の特徴は「英語力を生かしたい」人です。ゲスト同士や、ホストとゲストとの交流が多いホステルは、自分の英語力を生かしたい人にとって最適な職場といえるでしょう。
もともとホステルは、欧米で誕生して発展してきたものです。そのためホステルを積極的に利用する旅行者には欧米人が大勢いますし、最近では宿泊料金の安いホステルを利用するアジア系旅行者も増えています。
こうした事情から、ホステルのスタッフにはある程度の語学力、特に英語力のある人もしくは英語が好きな人が向いていると考えられます。
2つ目の特徴は「ホステルやゲストハウスで起業したい」人です。ホステルは比較的小規模な施設が多く、ひとりのスタッフがさまざまな業務を兼任するため、ホステルやゲストハウスの運営に必要なノウハウを学ぶうえで最適な環境といえます。
将来的に自分のホステルやゲストハウスを持ちたいという人は、まずはホステルのスタッフとして経験を積むと良いでしょう。
3つ目の特徴は「外国人との交流を持ちたいと考えている」人です。1つ目の特徴でも触れましたが、ホステルには大勢の外国人が訪れます。
ホステルスタッフとしてのおもてなしはもちろん、イベントやパーティーなどの運営を通して、さまざまな国の人達と日常的に交流できるのがホステルの大きな魅力といえるでしょう。
まとめ
今回の記事では、ホステルの業務内容や1日のおおまかな仕事の流れ、ホステルの業務を行うために必要なスキルや能力、そしてホステルの業務に向いているのはどのような人なのかについて説明しました。
これからホステルを起業する人、またはホステルで働きたい人はぜひご参考にしてみてください。