宿泊料金の安さはホステルの大きな特徴のひとつです。ですが、安さだけでホステルを選んでしまうと思わぬ失敗につながることもあります。
今回はホステルを選ぶ基本的な考え方に加え、失敗しないホステルの選び方について具体的に説明していきます。
ホステルの選び方とは
ホステルというのは、比較的低料金で泊まれる宿泊施設の一種です。一般的なホテルが部屋単位で借りられるのに対し、ホステルではベッド単位で料金が発生し、部屋やトイレ、シャワールームなどは共用となります。また、多くのホステルでは共用のリビングが用意されていて、ゲスト同士の交流も盛んです。
このようにホステルは、一般的なホテルとは大きく異なる特徴を持っています。そのため「料金の安さ」だけを基準にホステルを選ぶと、利用時に「こんなはずじゃなかった」と後悔することにもなりかねません。たとえば、「安全性」や「プライバシー」を最重視する人にホステルはおすすめできませんし、部屋やトイレ、シャワールームの清潔さを気にする人も、ホステルには向いていないかもしれません。
ホステルと一般的なホテルのどちらを利用するにしても、それぞれの施設の特徴と、自分が求めるものをしっかり理解したうえで選ぶようにしましょう。
失敗しないホステルの選び方7選
自分がホステルに向いているからといって、「ホステルならどの施設でも良い」というわけにはいきません。ホステルにも立地や設備、サービスなどさまざまな特徴・個性があるため、旅の目的やニーズに合わせて最適なホステルを選ぶことが重要です。ここでは失敗しないホステルの選び方として、7つのポイントをご紹介します。
1.立地
ホステルの立地はさまざまです。駅に近く観光に便利な施設もあれば、街中や駅から離れた場所、人気のあまりない裏通りなどで営業しているケースもあります。仮に宿泊費用の安さでホステルを選んでも、旅の目的地へのアクセスに時間がかかったり、交通機関の料金が高くなってしまったりするようでは本末転倒といえるでしょう。
2.インターネットや電源コード
スマホやタブレットで情報収集しながら旅行をしているなら、無料で利用できるWi-Fiをはじめ、インターネット回線の有無も大きなポイントになります。いざというときにバッテリー切れにならないよう、充電可能な電源コードの有無も確認しておきましょう。
3.貴重品入れやロッカー
相部屋方式のホステルでは、一般的なホテルほどのセキュリティは期待できません。そこで重要になってくるのが、貴重品や身の回りの荷物を入れておける貴重品入れ、ロッカーの有無です。なおロッカーがあってもカギが付いていないこともあるので、南京錠などをあらかじめ用意しておくと良いでしょう。
4.プライバシー
ホステルをあえて選ぶ人は、一般的なホテルを選ぶ人ほどプライバシーを気にしない傾向にあります。それでも最低限のプライバシーはあったほうが良いでしょう。たとえばベッドにカーテンが付いているだけで、周りを気にせずぐっすり眠れることもあります。
5.シャワー
ほとんどのホステルは共用のシャワールームを完備していますが、施設によっては温度調節ができなかったり、水圧が低すぎて使いにくかったりすることもあります。少しでも快適な旅をしたいなら、シャワー設備についてもしっかり確認しておいたほうがいいでしょう。
6.スタッフ
ホステルはあくまでサービス施設です。ですから、スタッフが基本的な接客マナーを身に着けているか(教育されているか)も、ホステル選びの基準のひとつになります。また、ホステルで働くスタッフの多くは社交的で旅好きです。そうしたスタッフのいる施設なら、旅に役立つ情報や地元のおすすめスポットを教えてもらうこともできるでしょう。
7.朝食
多くのホステルでは、セルフサービスの朝食を提供しています。とはいえ食事の内容は施設によってさまざまです。サイドメニューやフルーツ、ヨーグルトなどバラエティ豊かな朝食を提供するホステルもあれば、トーストとコーヒー、牛乳のみというところもあるため注意が必要です。
特に旅行中の朝食は、1日のエネルギーを補給するといった意味でとても重要になってくるので、朝食の内容を基準にホステルを選んでみるのも良いでしょう。
自分の望むものが整備されているホステルを選ぶようにしよう!
ホステル選びの基準は、ここまでに紹介した7つのポイントだけではありません。ホステル選びの基準はまさに十人十色といえます。
興味を持ったホステルの公式サイトや旅行サイトの口コミ、実際に利用した人のブログなどを参考にして、「自分が良いと思ったホステルを選ぶ」ことがホステル選びの成功の秘訣となるでしょう。
満足できるホステル探しの第一歩として、まずは自分ならではの「こだわり」や「基準」をしっかり見つけておいてはいかがでしょうか?
まとめ
今回の記事では、ホステルの特徴とホステルを選ぶ際の基本的な考え方、失敗しないホステルの7つの選び方、そして自分の基準をしっかり持つことの大切さについて説明しました。
ぜひ、快適な旅をするための参考にしてみてください。